Osaka Philocat Society

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タイトル:ベテランクラスについて
■ ベテランクラスとは
去勢・避妊手術済みであるか否かに関わらず、満7歳以上のCFA登録猫が参加できます。
中高年の猫ちゃんの美と健康、そして年齢による自然の推移とオーナーさんのたっぷりの愛情と
努力の成果を味わうことができるクラスです。
■ ベテランクラス − あるジャッジの視点 
                by CFAジャッジ  リチャード・ゲブハルト

スタンダードを満たす優秀な猫をつくるにあたって、その成功の目安となるのは、歳をとっても向上し続け、高いクオリティーを保つことが出来るかです。私たちは、猫が完全に成熟するのを待たず、若いうちに引退させてしまう傾向があります。若い者が年上の者と競争し、勝利することが出来ないなら、ブリーダーは進歩していないと言えるでしょう。私たちブリーダーは、完全に成熟した猫を繁殖に使うべきであると、私は考えています。そうすれば、子孫が受け継ぐ親猫のクオリティーがわかるからです。

ベテランクラスを開催することにより、成熟した猫たちを見る機会が増え、これらの猫たちの真価を問う場を持つことが出来ます。ベテランクラスにエントリー出来るのは7歳以上の猫で、過去にチャンピオンシップでグランドになった猫や、リジョナルアワードを受賞した猫も含まれます。ベテランの猫は、カタログにタイトルが記載されます。しかし、ジャッジブックには、ブリードとカラークラスのみが記載され、ジャッジは過去のアワードやタイトルを一切知らずに審査します。これこそ究極の競争だと私は思います。

2003年7月に行われたガーデンステート・キャットクラブのショーで、私はベテランクラスを審査する機会を得ました。それは貴重な経験であり、名誉であるとともに、チャレンジでもあり、タイトルに左右されずに審査する刺激的な体験でもありました。ベテランクラスは、将来性があり、キャットショーの価値を高めるイベントです。また、世界のトップウィナーを見せることが出来る場でもあります。ベテランの猫たちを、私は“過去”とは呼びたくありませんし、実際、彼らは決して“過去”や“歴史”ではないのです。彼らの多くは、現在でも全盛期にあり、十分に現役で通用するのです。去年のウィナーは“去年の流行”、すなわち“時代遅れ”などと言う考え方は捨てるべきです。

ベテランクラスを開催するならば、決してエキジビションやハウスホールドペットのように扱ってはなりません。CFAは、このクラスを真剣に受け止め、彼らにふさわしい競争の場を与えるべきなのです。ベテランクラスを重要視し、本当の意味での競争を行わなければ、この試みはすぐに廃れてしまうでしょう。

可能性を最大限に発揮する前に、素晴らしい猫たちを引退させてしまうのは悲しいことです。しかし、現実に、1ショーでグランドになった若い猫たちが、全盛期を迎える前に引退しています。三度キャット・オブ・ザ・イヤーに輝いたGC Shawnee Moonflightや、GC Vel-Vene Voodoo of Silva Wyte、GC Lavender Silver Pattern、GC Wila-Blite Pola of Silver-Wyteなどのベテラン猫たちが、ベスト・イン・ショーを受賞し、10歳でリジョナルアワードを獲得したことを、私は今でも覚えており、彼らを誇りに思っています。このような偉業を成し遂げる猫たちは、ブリーダーやエキジビターにとって名誉であり、そして何よりもブリード全体にとっての名誉です。これこそ、本来のキャットショーの目的、“ブリードの模範となる優秀な個体を評価する”ことなのです。

翻訳: C.Y


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